突然だけど次の掛け算を5秒以内に直感で答えてください。

・1×2×3×4×5×6×7×8=

バーゲンセールで値下げ品を見つけて、ひどく得した気分を味わった経験は?あるよねー。こんな当たり前なことにも実はからくりがあるっていうお話し。つまり、ちっとも安くないのに安いと思い込んで得した気分になってるってこと。

定価7,000円のジャケットを7,000円で買うのと、定価29,800円のジャケットの値札が赤の二重線で消されてて7,000円で買うのではどっちがお得に感じる?
そんなの定価29,800円に決まってる!?なんで?定価ってそもそも何?定価が、誰がどんな理由でつけた値段かも気にしないで、定価=正価だと思い込んでるってことはないかしら?

ここで、次の計算を5秒以内で直感で答えてみてください。

・8×7×6×5×4×3×2×1=

最初の掛け算と比べて答えはどうかな?答えはどっちも同じで(掛ける順番が逆なだけ)40,320なんだけど、最初の掛け算の答えの平均は512で、後の掛け算の答えの平均は2,250なんだ。同じ数字なのに答えの平均に4倍以上の差がある!なんでだ?

それは、掛け算の最初の数字、最初の掛け算なら「1」、後の掛け算なら「8」が、頭の中で基準点になって、これがアンカー(くさり)になってるから。これをアンカリング効果っていう。基準点が小さい最初の掛け算の答えは基準点が大きい後の掛け算の答えより小さくなりがち。瞬算ができる人には通用しないけどね・・・

紙を半分に折り、また半分に折る、を100回繰り返すと、紙の厚さはどれくらいになるでしょう?

なんか何処かで誰かに出されたことのあるクイズだなって感じ?答えは覚えてないけど、意外と大きかった気がする?正解!でも、50メートルくらいに思わなかった?あたしは思った。
そんでもって答えは、1億5000万キロ。ホントかいな・・・。って感じだけど、紙の厚さを0.1㍉として、それに層の数(2の100乗)を掛けるとそれくらいになる。

何が言いたいかというと、アンカーが大きければ、実態を把握しない場合、より大きな評価をしがちだし、アンカーが小さいとその逆になりだちだということ。セール品の赤札が全部偽物だとは言わない。ただ、人というのは、赤札になってて、高い値段が見えるように消されてセール価格になってたら、その値段は適正価格より安いと感じやすいんだということ。
だから、普段から自分の価値観をきちんと持って行動するくせをつけておかなきゃいけないんだ。

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