Tumblr社Punter、David Karp(デイビット・カープ)氏のSOCIAL MEDIA WEEK TOKYO 2012でのセッションを書き起こしました。かなり長いので記事を4分割しています。動画だと1時間15分ほどあるので、文字で読みたい方はどうぞ。誤字脱字意訳などご了承下さい。英語の文章は、スライドに表示されているものです。

 

こんちは〜!本日はお招きありがとう。すごく楽しみにして来ました。ここに居るみんながTumblrを知ってるわけじゃないと思うから、ちょっと会社の紹介をしますね。

 

最初に僕らがTumblrを作ったときは、自分が使いたいものを作るというスタンスで始めました。自分が作ったものや写真なんかを、「みんな見て見て!」って自慢する為のツールでした。そこからコミュニティー化していって、世界中のクリエーターをフォローしあう人達同士が、みんなで同じものや同じ気持ちを共有できるツールとして成長してきました。

 

Follow the world’s creators.

サービスとしてやってみて一番驚いたのは、みんなほんと多様性に飛んだクリエイティブな才能を持っているなってこと。音楽を作れる人、絵を描ける人、写真や動画を撮れる人にファッションブロガー、俳句や詩を書く人などなど、色んな才能を持った人が沢山いる。そんな人達の作品を共有するプラットフォームとしてTumblrがあるわけです。ユーザーも多様性に飛んでいて、14才の血気盛んな素人の若者もいれば、レディ・ガガもいるし、世界的に評価を得ているタイムズ紙のジャーナリストが記事をアップしたりもしてます。

 

Limitless expression.
Huge opportunities.

まぁ、色々アピールしたいことはあるんだけれど、僕がTumblrについて言いたいことを2つにまとめれば、「無限の表現性」と「巨大なチャンス(好機)」です。

 

Specialized tools.

Tumblrを作ったときの話しをします。2007年に僕らが会社を作った時(思いついたのは2006年の始めだったんだけど)、オンラインに何かを投稿するというパブリッシングツールを考えた時に、世の中には2つの分化したツールしかなかった。1つ目は、使い方が簡単で、簡単に投稿できるもの、例えばFlickrは写真を簡単に投稿出来るし、動画ならYouTube、文字ならTwitter。
その対局にあったのが、いわゆるパブリッシングツールと言われているもので、ユーザー側に多様な裁量権があるけれど使い方が複雑なもの。対してFlickrやTwitterは簡単に使えるけど、裁量権が限られてる…。

 

Publishing platforms.

WordPressが良い例だけど、ユーサーの裁量が大きくて、オープンソースだし、レイアウトは自由でビデオでも何でも投稿出来るけど、使うたびに毎回重たいインターフェイスを起こさなきゃいけなかったりと、使い勝手の悪さがあるよね。
そこで僕らは、7つのボタンを並べてメディア毎に1つ1つのボタンを使うようにして、より簡単に動画や写真を投稿出来る仕組みを考えました。

 

Customize everything.

Tumblrはメディアの種類が多くて動画でも写真でも何でも自由に投稿出来るんだけど、レイアウトに関してもユーザーに自由な裁量を与えてるので、自分のページのデザインやレイアウトが他人とかぶったりしない。
コミュニティ化を前提に作られているので、いつでもテーマを変えるだけでレイアウトを変更出来るし、フォントやカラーも変更できるのでレイアウトの自由度が非常に高い。プログラミングが出来る人は、テンプレから選ばなくても自分で書けるように、HTMLのコーディングから対応してます。TwitterもYouTubeもFacebookもユーザーインターフェイスが同じで何か面白くないけど、Tumblrなら自由に表現できるから面白いよ。

 

このように、コンテンツタイプ、つまり写真や動画を自由に投稿出来るという意味と、プレゼンテーション、つまり見せ方という意味で、無限の表現性(Limitless expression)があると言えます。

巨大なチャンス(Huge opportunities)というのは、後になって出来たテーマで、最初はツールにフォーカスしていました。ところが最初に僕らが思っていた以上にネットワークが巨大化したんですよね。沢山のクリエーターがコミュニティを作って表現活動をすることで、より多くの人達が集まるという現象が起きました。面白いですよね。

 

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