分かる人には分かると思うけど、ドラマ版Sex and the City で、キャリーがパリに発つ前に4人で集まった時、寂しくて涙が止まらないシャーロットに対してミランダが発した言葉「シャーロットの涙腺ガバガバ!」。

映画の前半を見てるあたしはまさにその状態。一人で見に行ったんだけど、なんか、すごく胸が熱くなった。懐かしくて大好きなものが帰ってきた感じ。それでグッときてウルッときた。前半3,40分はずっとウルウル。ところどころクスクス。

ドラマ版SATCは、本当にもう、全話30回づつは見てる絶対に!ってくらい好きだったから、正直前回の映画版は物足りなかったけど、今回は内容がリアルでよかった。

もともとSATCはNYに住むファッショナブルな独身女性4人がセックスしまくる、じゃなくて恋愛しまくるドラマなので、ファッションだけじゃなくてストーリーがちゃんと充実してるんだよ!
何か近年は、パトリシアフィールドサラジェシカのおかげでファッションありきな扱いを受けてるけど・・・。

6年の歳月をかけて、4人の女性それぞれが大人の女性に成長していく。ドラマはそんな内容なので、4人中3人が結婚してさらに子供もできて、ドラマのシーズン1から10年以上経ったら、同じような設定(イケテル独女4人組)で続けるのは無理よね。
ドラマ版SATCでキーワードだったシングルウーマンって言葉も今回の映画には出てこなかった。

ドラマ版SATCは「何年も都会で男をあさってきた独身女がやっと王子様を見つけて一緒になれた」(多分この前半の言い回しはドラマの台詞にあった)っていうのが大前提にあるのね。

そして今回の映画は、40代の(既婚)女性が抱える等身大の悩みが随所に織り込まれてる、ドラマの続編。アラサーやアラフォーの人のほうがよりリアルに楽しめる仕上がりだね。
主役は40~50代だからティーンとはベースのライフスタイルが違うもんね。

今回の映画のキャリーのファーストルック

インテリアやファッション、ディスプレイなんかは本当にこだわってこだわって作り上げましたっていうのが存分に伝わるんだけど、始めて見る映画で細部までチェックする余裕がないので、そこはDVDが出てからじっくりと見ようと思った。

あたしはキャリーの部屋着のコーディネートと、決めすぎてない普段着が好きなの。ファッションが日常の生活の一部で、毎日食事をきちんと食べるように、部屋着でもたとえ寝間着でもファッションをちゃんとするっていう、そういうスタイルが好き。
だから、キャリーのそういうシーンはチェックしたよ。あと、歌ってるシーンの格好が一番すきだったな。前開きマキシ丈ワンピ+パンツ

この格好だけど、上半身の写真しかみつからない

ストーリーに取り入れられてたリアル感は↓
・新婚期間終了後の夫婦の関係、女が密かに抱くマンネリへの恐怖とか
・どこまで、くつろいでいる男性のゆるい姿を受け入れられるかとか
・仕事と結婚の両立、子供を持つという選択をするかという問いかけと、代理母制度(キャリー役のサラジェシカがリアルに代理母出産をしたので、このやりとりはちょっとビックリした)
若くて巨乳な女性に抱く嫉妬心夫への不安感
・友人にも打ち明けきれない子育てに対する悩み
・男女間、とりわけ夫婦関係においても正直は最善の策なのか?

前半の30分くらいに、こんな感じのリアルな女性のアルアルネタがウワァーーーーって出てきて、ウワァーーーーってなるよ!でも、”自分だけこんな風に考えたり悩んだりしてるんじゃないんだな”って思わせてくれる、成長した4人のSATC。
何かに悩んでるアラサー女性は、占いや宗教やパワースポットに走る前にこの映画見た方がいいよ!

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